Apr 01, 2009
資産価値から見たアパート経営
中古ワンルームマンション投資よりもマンション事業をうらやましいと思った理由は、その資産価値にある。中古ワンルームマンションは、最終的に、区分所有するためにどれだけの資産価値がるんだけど、アパート経営ならば、当然建物も土地も自分のものだ。ので、少なくとも土地は残ることになるのだ。不動産投資信託を保有していますが、これは今、自分で人気の金融商品となっています。今後も不動産投資信託残高を増やしていこうと考えていますが、最近の株式市場の低迷により投資口価格も下落しています。これは、逆に利回りは上昇していることを意味します。今後の展開に注視していますが、今では、久しぶりに買ってもいいレベルになりました。
■拡大された命の輝き
B4判の大型図鑑。表紙をみて思わず、ぎゃっと叫んだ。真ん中には「ハラビロカマキリ」の正面写真。横幅10センチもある黄緑色した三角形の顔をじいっとこちらに向けている。私は虫が苦手だ。あわてて裏返したら、そこには黒光りするカブトムシ。足に生えた小さなふさふさとした毛まで見えて、ひい、と叫びそうになった。
『びっくり!ジャンボ昆虫園』は昆虫たちを何倍、何十倍にも拡大したユニークな図鑑だ。例えば体長1センチ程度の「オカダンゴムシ」は、30センチに拡大され、足裏の毛や足先の小さなつめまでくっきりと。「クロスジギンヤンマ」は見開きページいっぱいに羽を広げる。その長さ、80センチ。実物の10倍はある。
編集したのは、動物や魚たちを実物大で紹介する人気図鑑「ほんとのおおきさ」シリーズのスタッフたち。続編として、昆虫も取り上げたいと考えていた。が、昆虫の実物大は数ミリ、数センチと小さく、図鑑におさめても、からだのつくりもよくわからない。それでも昆虫にこだわったスタッフが思いついたのが「拡大する」アイデアだった。
トノサマバッタ、モンシロチョウ、スズムシ、ゲンゴロウ…身近な昆虫たちの姿を生き生きと映し出した写真。それをページいっぱいに拡大することで、ユニークな図鑑が誕生した。
最初は見るのが怖かったが私も勇気を出して、彼らを見つめた。よろいのように頑丈そうな皮膚、ワイヤのように伸びた触角、真っ黒な複眼の目。昆虫たちの豊かな表情をみるうちに、わけのわからない恐怖感が薄れていき、ページにあふれる命の輝きには、敬虔(けいけん)な気持ちすら覚えた。
「ゴマダラカミキリ」の顔はリスのよう。「ゲンゴロウ」のこの顔、社内のあの人にそっくり…と笑いをかみ殺す。今まで決して開かなかった昆虫図鑑には、意外な楽しみもあることを齢(よわい)四十にして、知った。(岡島秀治監修、安田守写真、柏原晃夫絵、高岡昌江文/学研教育出版・1575円)
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日本ミシュランタイヤはこのほど、『ミシュランガイド ボンヌ・プティット・ターブル・東京』(2100円)を発売した。東京のフランス料理店に絞り、ミシュランの調査員がおいしくて価格も手ごろと判定した295軒を掲載したガイドブックだ。
仏タイヤメーカーが発行するミシュランガイドといえば星によるレストラン格付けであまりにも有名だが、高級店が大半を占めるため、庶民にとって実用的とは言い難い。そこで『ボンヌ・プティット・ターブル・東京』では、比較的手ごろな価格の店を示す「ビブグルマン」マークを日本版ガイドで初めて導入。1人当たり5500円以下で食事(前菜とメーン料理、デザート)ができることが基準で、今回は103軒に付けられている。
「気軽に楽しめるフレンチ」というコンセプトは、デフレ傾向にある日本のみならず、本国フランスの“贅沢(ぜいたく)離れ”を想起させる。景気低迷を背景に、格式あるレストランよりビストロやブラッスリー、ワインバーなど肩の凝らない外食店が人気を集めている。南仏ニームの「ル・リジータ」のように、ミシュランの星を「返上」してまでカジュアル化する店も出てきた。
東京でも「高い」「胃に重い」といった従来のフランス料理の印象を覆し、ヘルシー志向の気楽な店のオープンが増えている。今回ガイドブックの掲載店のうち、半数が開店5年以内という。日本ミシュランタイヤのベルナール・デルマス社長は「『フレンチは敷居が高い』というイメージが変わるきっかけになれば」と話している。
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■『人はひとりで死ぬ 「無縁社会」を生きるために』
「無縁社会」。NHKのドキュメンタリー番組のタイトルから派生した言葉が、昨年の新語・流行語大賞トップテンに入った。孤独死など、人と人とのつながりが希薄になりつつある現代を批判的に言い表したフレーズだ。昭和30年代ブームに代表されるような、「有縁社会」であった昭和の日本社会を懐かしむ風潮ともよく合致している。
だが、宗教学者の著者は、この流行に首をかしげる。そもそも無縁社会とは、相互束縛でがんじがらめになった農村の「有縁社会」に対し、日本人自身が都市化と自由を望んだ結果ではなかったか。それは社会の変化による必然であり、嘆くのは不毛である。この先多くの人が一人で死ぬという現実は受け入れるしかなく、そこから思考を始めなければという達観したリアリズムが、本書の基調となる。
興味深いのは巻末だ。著者は「あやうく無縁死になりそうになった経験がある」と、10年ほど前の大病を明かす。
ある年齢以上の人は、記憶しているかもしれない。平成7年の地下鉄サリン事件の後、著者はオウム真理教擁護派だとして猛烈なバッシングを受けた。勤務大学は辞職に追い込まれ、仕事もなく、心身ともに衰弱した。「あのとき死んでいれば、孤独死の典型として扱われたかもしれない」
だが、その経験は無駄ではなかったと島田さんは語る。オウム事件を、渦中にいた宗教学者として総括した『オウム−なぜ宗教はテロリズムを生んだのか』、オウムに深く関わりながら、その後も巧みな処世を続けた同門の先輩を告発する『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』などの真摯(しんし)な著作を世に問い、近年は宗教啓蒙(けいもう)書で次々とヒットを重ねている。オウム事件の影は、完全に払拭されたかのように見える。
だが、死の寸前までいった経験は確実に島田さんの考え方を変えた。「最期は一人で死ぬ。その現実を受け入れ、そこから出発するしかない」。「ポスト・オウム」の島田裕巳が至った心理的境地が凝縮された一冊だ。(NHK出版新書・777円)
磨井慎吾
◇
【プロフィル】島田裕巳
しまだ・ひろみ 宗教学者。昭和28年、東京都生まれ。東大大学院人文科学研究科博士課程修了(宗教学専攻)。日本女子大教授などを経て、文筆業。著書に『葬式は、要らない』など多数。
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